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コラム

2019年5月5日

環境に適した植栽計画 5

 

☆通風を確保する

 

 

建物が密集して、風がうまく通らない環境では樹木は熱や水分で
葉が蒸れてしまい、健全な生長が期待できない。
 

病害虫も発生時しやすくなる。
堀際や壁際など、風通しがあまり期待できない場所に植栽する場合
背後に開口部をとったり、一部をフェンスにするなど
通風を確保することが望ましいです。
 
 

樹木全体に光を吸収させ、通気性を確保するためには
植物を植え込み過ぎないことが大切です。
 
 
植栽密度が高過ぎると枝葉が触れ合って混み
空気が蒸されてくると植物は傷みます。
 
通風をよくするには樹木の組み合わせ方を考える。
 
平坦地では、高中低木を組み合わせて高低差をつけると
植物環境がよくなるだけでなく、デザイン的にも新鮮な変化が生まれます。
 
 

たとえば、手前に低木を奥に行くにつれて高くなるように配植すると
せり上がるような緑のスロープができ、すべての植物を見渡すことができます。
 
どの角度から見ても樹木が重ならないように配植すると
立体的であるうえに、通気もよくなります。