column
コラム
2023年1月30日
まち全体をひとつの風景としてデザイン
まち全体をひとつの風景としてデザインする
兵庫県三田市コモンライフしんけやき/設計:住宅メーカー
分譲住宅の基本計画段階で、向こう三軒両隣りがゆるやかに
つながっていくように、芝生にアンジュレーション(起伏)
をつけ、まち全体をひとつの風景としてデザインしました。
連続した、なだらかな起伏と全体計画は模型で検証し、平面
だけではなく立体で考え検討しました。
また、植栽計画も各街区ごとに特色を変えながら、まち全体
の統一感がでるよう詳細に計画しました。住まい手が自ら
手入れをして、好みの庭になっていくようにスペースを残し
ました。
ライフスタイルを楽しむ仕掛けとして、育てる楽しみが持て
る花や実のなる樹木を植えました。
花や実があることで会話が生まれ、まちやコミュニケティー
が豊かになることを期待しています。
■植栽計画の考え方
日本を代表する風景を身近に感じてもらおうと、カツラ、
サクラ、モミジ類でまちの風景の骨格をつくりました。
春は花見、秋は紅葉と、自然を生活の中に取り込んだ暮らし
を演出しています。
グランドカバー(地面を覆う植物)は、方位や組み合わせに
配慮しながら計画しました。
毎年、花が咲く多年草をベースに、彩りのある一年草も加え
ています。
彰国社 著者:水内真理子
【植物を生かしたエクステリアデザインのポイント】
「6章 植物を生かしたエクステリアの事例
事例7 まち全体をひとつの風景としてデザインする」より