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コラム

2022年9月30日

北側道路の施工事例

 

北側道路の色彩は、道行く人の視線を

楽しませることができます。

 

●施工事例

1)石積みの上に枕木で枠をつくり花壇とします

下記の写真・図は、敷地高低差50㎝程度で、既存の

石積み擁壁のある事例です。


石積みの上に、枕木の土留めを設け、濃い色彩で引き

締め、石積めラインを強調し、客土として石積みの裏

込め部分を花壇に活用しました

 

草花で華やかさを演出し、さらに駐車場の舗装として

レンガ、小石などをランダムに敷き込んだデザインと

しました。

 

道路に開かれたアプローチは、石やレンガと草花が互

いに引き立て合い、オープンな外構スペースが庭空間

として認識されることを目指しました。

 

 

2)法面を生かす

下記の写真は、敷地高低差が1m程度の事例です。

 

道に対して、より開放的な景色とするため、土留めを

高低差の1/3程度の高さまでとして、あとは法面にして

います。

 

門柱も低めの花台で入口を意識させ、法面を利用して、

自然の野山を散策するようなアプローチをつくり、草

花、低・中・高木と多様な植栽のオープン外構でまと

ています。

 

北向きの敷地条件での植栽は、暗くなりがちですが、

コンテナに草花を植え、明るく季節感のある演出

するとよいでしょう。

 

道路に沿った斜面となるため、維持管理に配慮して、

鉢植えの草花は多年草とし、自動散水装置を設置する

ことが望ましいです。

 

 

  彰国社  著者:水内真理子

【植物を生かしたエクステリアデザインのポイント】

「3章 ゾーン別植栽計画のポイント

  3-10 北側道路の敷き際はオープンに 」より