column

コラム

2022年10月28日

ライトアップの明かりの制御

 

庭の景色を幻想的な光で演出します。

 

①明かりの制御

夜も美しく、ライティングされた魅力的なエクス

テリアは、思わぬ課題に悩ませることもあります。

 

その代表的なケースは、照明に集まる昆虫類とそれ

を餌として求めてくる野生動物への対策です。

これらの小動物の生息環境に対する配慮も重要です

 

対策は、昆虫類の集まらない照明方式の採用(LED

照明)や必要な時に点灯し、その他の時間は消灯す

る仕組みにします。

 

照明の制御には、大別すると手動か自動化に分かれ

ます。

手動の場合、こまめにスイッチで操作はできますが、

消し忘れや、つけ忘れが起こりがちのこともあり、

自動点灯でのプランニングを行いたいものです。

 

 

自動点灯には3つのタイプがあります。

1)明るさセンサー付き照明

明るくなると自動消灯するセンサーが内蔵されて

いる照明です。

外玄関用のブランケットライト、門まわりの門柱

灯などラインナップが豊富です。

 

外灯

 

門灯

 

ただし、マリンランプなど輸入物の意匠性の高い

スポットライトなどの商品には、このようなセン

サーが付いているものは少ないので、別途何らか

の制御器具を取り付ける必要があります。

 

 

2)タイマー付き照明

ガーデンライトに接続して、指定した時刻に自動で

点灯・消灯します。

スイッチを操作する手間が省け、消し忘れもなく省

エネにもつながります。

 

 

3)センサースイッチ付き照明

暗くなれば、自動で点灯、明るくなると自動で消灯

します。

人が近づくと点灯する人感センサーライトに使われ

ます。

日光の当たりにくい所に取り付けると、センサーの

反応が鈍い場合があります。

 

センサーライト

 

 

②LEDライト

LED(発光ダイオード)は、半導体に電流を流して

光を発するものです。

長寿命(約6万時間)、低電圧、省電力に加え、調光

などが自在であり、エクステリアでは主流となる照明

です。

 

また、発熱も少ないので、さまざまな用途が期待され

ています。

 

下記の写真は、LED照明でライティングされたまち

なみの事例です。

 

 

ランニングコストの安いLDE照明の特性を生かし、

各住戸の玄関ポーチ、門まわり、さらに壁面や樹木、

舗装面を照らすことによって、通り全体を明るくして

まちの安全対策に寄与しています。

 

 

  彰国社  著者:水内真理子

【植物を生かしたエクステリアデザインのポイント】

「3章 ゾーン別植栽計画のポイント

3-14 樹木をライトアップする 」より