column

コラム

2022年10月14日

壁面緑化のポイント

 

視認性が高い緑の景色をつくります。

 

壁面を緑化することで、構造体のもつ圧迫感を

やわらげ、緑を楽しむことができます。

 

方法としては、足下につる性植物を植え、壁を上がら

せる「壁面登はん型」と、天端にプランターなどの

植栽スペースを設けて、つるを下垂させる「壁面下垂

型」、および壁面前に植栽された樹木を仕立てて、

壁面に沿わせる「エスパリア」などがあります。

工事完成後、3年目のメッシュフェンス。 植物が適当に絡み、涼しげな感じで隣家の壁もうっとうしく見えない。

 

●壁面緑化のポイント

壁面を緑化することは、空間を立体的に演出すること

につながるため、まちなみ景観としての緑や、極小地

での緑の演出に効果的です。

主に、つる性植物を活用することになりますが、つる

の伸び方、常緑か落葉か、花期などの各植物の特性を

把握して、適した方法を採用します。

 

壁面緑化の留意点として、以下のことが挙げられます。

a)大がかりなものは、植栽後の管理が難しくなるた

め、植栽基盤は十分に整備します。

b)維持管理法としては、できるだけ雨水を利用した

いのですが、適宜灌水装置を設置します。

c)植物選定に際しては、病害虫が少なく、丈夫で

維持管理が簡単なものを選びます。

 
 

  彰国社  著者:水内真理子

【植物を生かしたエクステリアデザインのポイント】

「3章 ゾーン別植栽計画のポイント

  3-13 壁面緑化の手法 」より