視認性が高い緑の景色をつくります。
壁面を緑化することで、構造体のもつ圧迫感を
やわらげ、緑を楽しむことができます。
方法としては、足下につる性植物を植え、壁を上がら
せる「壁面登はん型」と、天端にプランターなどの
植栽スペースを設けて、つるを下垂させる「壁面下垂
型」、および壁面前に植栽された樹木を仕立てて、
壁面に沿わせる「エスパリア」などがあります。
●壁面緑化のポイント
壁面を緑化することは、空間を立体的に演出すること
につながるため、まちなみ景観としての緑や、極小地
での緑の演出に効果的です。
主に、つる性植物を活用することになりますが、つる
の伸び方、常緑か落葉か、花期などの各植物の特性を
把握して、適した方法を採用します。
壁面緑化の留意点として、以下のことが挙げられます。
a)大がかりなものは、植栽後の管理が難しくなるた
め、植栽基盤は十分に整備します。
b)維持管理法としては、できるだけ雨水を利用した
いのですが、適宜灌水装置を設置します。
c)植物選定に際しては、病害虫が少なく、丈夫で
維持管理が簡単なものを選びます。
彰国社 著者:水内真理子
【植物を生かしたエクステリアデザインのポイント】
「3章 ゾーン別植栽計画のポイント
3-13 壁面緑化の手法 」より