column
コラム
2022年9月23日
バスコートのつくり方
くつろぎのバスコートは、生活に
潤いを与える小さなスペースです。
木々の差し込む日の反射光を受けながら入浴すると
気分は爽快となります。
入浴時は、もっとも気持ちをリラックスできるひと
時です。
その貴重な時間をより豊かにする空間がバスコート
です。
戸建住宅の場合、浴室には外部に面して窓があります。
外部は犬走りだけで、隣家が迫っている場合が多いで
すが、その部分を浴室専用の坪庭(バスコート)に
仕上げます。
小さな面積でもバスコートつくると、生活に潤いを
もたらし、豊かなバスタイムを過ごすことができます。
バスコートには、「鑑賞」を目的とした庭的に設えた
ものと、実用的なアスレチックヤードなどとして使う
ことを目的として、ウッドデッキなどで仕上げたもの
に分かれます。
鑑賞目的のバスコートは、入浴時の視線で緑
(季節の風情)を楽しめるよう設えます。
下記の図のように窓際まで植栽を施し、水面の高さに
合わせて植栽することで、よりきれいに庭を見せるこ
とを心がけます。
実用目的のバスコートは、入浴の前後などに、アスレ
チックヤードとして使用する場合が多いです。
裸足で踏んでも気持ちのよい床の素材を選び、近隣
からの視線をしっかりカットし、夏の日差し対策など
も、きちんと考えておく必要があります。
また、脱衣所や浴室との動線を考え、中庭的な通風・
採光の機能を担わせるのも良いでしょう。
彰国社 著者:水内真理子
【植物を生かしたエクステリアデザインのポイント】
「3章 ゾーン別植栽計画のポイント
3-9 くつろぎを感じるバスコートのつくり方 」より