column

コラム

2022年7月29日

門まわりのスタイル別事例

 

門まわりの植栽で住まいの印象は

決まります

 

★門まわりのスタイル別事例

 

住宅のスタイルや、住まい手の好みにより、門ま

わりは異なります。

以下に示す6事例から、門まわりの植栽について

分類します。

 

 

1)ガーデニングを楽しむ門まわり

下記の写真は、ガーデニングが趣味の施主の住宅

の門まわりです。

 

門構えとして木製のゲートをつくり、門袖には

トレリスでクレマチスなどつる性植物を這わせ

ています。

 

トレリスには、ハンギングで花飾りをして、

ウエルカムベンチを置き、その奥に木製の門扉

をつくり、奥行き感のある門まわりとなってい

ます。

 

このようなケースでは、あくまで住まい手が維持

管理を楽しめることができる範囲で仕上げ、つく

り込みすぎないようにします。

 

 

2)自然志向の門まわり

下記の写真は、自然志向の門まわりです。

 

自然石で門柱・花壇をつくり、シンボルツリーに

はイトハモミジを植えています。

 

自然志向の門まわりは雑然とした感じになりやす

いので、この事例では、石積みを整然とした切石

積みとして、全体を引き締めています。

 

 

3)和風スタイルの門まわり

以下の写真は、和風住宅の門まわりです。

 

一般には、門冠の樹木としてマツやマキなので

門扉の上を覆います。

 

樹木は刈り込み、剪定し仕立てます。

ウメ、サツキ類、シャクナゲ類などの花木類を

植えると華やかに季節感を演出できます。

 

 

4)モダン和風の門まわり

下記の写真は、モダン和風の門まわりです。

 

樹種は和風にとらわれず住宅に調和することを

第一とします。

 

この事例の場合、常緑広葉樹と落葉広葉樹で奥

行き感を出し、住宅の屋根より高い樹高で自然

に包まれた安らぎを表現しています。

 

 

5)植栽でゲートを印象づけた門まわり

下記の写真は、個性的なユニファームの3本植え

と単植を組み合わせて、左右の門柱の前に植え、

シンボルツリーとしたものです。

 

ユニファーム類の樹形は、シンプルで認識され

やすい特徴をもちますが、地植えする場合は、

生長すると大きくなることを念頭に置き植栽

ます。

 

 

6)オープン外構の門まわり

下記の写真は、狭小地のオープン外構の事例です。

 

門柱・門扉はなく、駐車スペースを兼ねたアプ

ローチ横のわずかな場所にロックガーデンをつく

り、住宅の白壁を背景にオリーブの樹を植えてい

ます。

 

敷地が狭い場合は、全体に低く、シンプルに仕上

ます。

 

 

 

彰国社  著者:水内真理子

【植物を1生かしたエクステリアデザインのポイント】

「3章 ゾーン別植栽計画のポイント

3-1 門まわりのデザインと植栽計画  」より