建物の形状と樹木の気勢
樹木や石に気勢があるように、建物の形にも
気勢が存在します。
庭木は、建物の気勢と衝突しないように植栽します。
建物の角はそれ自身が強い勢い、気勢を発している
ので、その流れを汲んで樹木を植える方向、気勢など
を考える必要があります。
建物の角が出ている方向に樹木を傾け、枝葉をもって
いくとし自然なバランスが感じられる庭になります。
気勢を踏まえた配植をすることで、樹木に包み込まれ
るようなアプローチ(門から玄関に至る通路)を計画
することができます。
樹木は気勢が衝突しないように配慮しながら木表を
園路に向けて配植します。
彰国社 著者:水内真理子
【植物を生かしたエクステリアデザインのポイント】
「2章 植栽計画の基本的な技法
2-3 植栽による空間演出② 気勢を考えた動きのある景観づくり 」より