column

コラム

2022年6月8日

配植の方法1(部位別、配植のポイント)

 

配植とは、それぞれの場所の機能や特性に

応じて、適する植物を選定し、配植を決め

ることをいいます。

レンガ壁とアイアンアーチ

 

さらに、植栽の位置をきめるだけではなく、低、

中、高木、地被類や草花などの組み合わせによる

景色や、季節による変化、通りからの見え方、

室内からの外の見え方など多角的な検討が必要に

なります。

 

配植にあたって重要なことは余分樹木、意味の

ない樹木は植えないことです。

 

10年、20年と住まう人の立場に立って、生長時の

状態や維持管理の容易さも考慮します。

 

植栽計画は植えたときに人の目からどう見える

考えると同時に、月が経つとどのように変化する

か、春夏秋冬どのように移ろっていくかを平面上で

理解していく作業でもあります。

 

 

部位別、配植のポイント

 

門まわり、アプローチは、住宅の意匠や

まちなみとの調和を考慮し、住まいの

表情をつくります。

庭よりの風景

 

主庭は、室内からの眺めを考えた位置決め

重要で、季節感や夏季の緑陰や冬季の日照の

影響も配慮しましょう。

植物好きで木々が大きく繁り、趣味でハンギングバスケットを教えておられる奥様の作品の置き場がないような庭になっていました。

 
 

彰国社  著者:水内真理子

【植物を生かしたエクステリアデザインのポイント】

「2章 植栽計画の基本的な技法

2-2 植栽による空間演出① 配植の手法 」より