配植とは、それぞれの場所の機能や特性に
応じて、適する植物を選定し、配植を決め
ることをいいます。
さらに、植栽の位置をきめるだけではなく、低、
中、高木、地被類や草花などの組み合わせによる
景色や、季節による変化、通りからの見え方、
室内からの外の見え方など多角的な検討が必要に
なります。
配植にあたって重要なことは、余分な樹木、意味の
ない樹木は植えないことです。
10年、20年と住まう人の立場に立って、生長時の
状態や維持管理の容易さも考慮します。
植栽計画は植えたときに人の目からどう見えるかを
考えると同時に、年月が経つとどのように変化する
か、春夏秋冬どのように移ろっていくかを平面上で
理解していく作業でもあります。
部位別、配植のポイント
門まわり、アプローチは、住宅の意匠や
まちなみとの調和を考慮し、住まいの
表情をつくります。
主庭は、室内からの眺めを考えた位置決めが
重要で、季節感や夏季の緑陰や冬季の日照の
影響も配慮しましょう。
彰国社 著者:水内真理子
【植物を生かしたエクステリアデザインのポイント】
「2章 植栽計画の基本的な技法
2-2 植栽による空間演出① 配植の手法 」より