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コラム
2022年6月6日
ゾーニング(地割り)計画のポイント
ゾーニング計画のポイント
それぞれのゾーンに駐車場や主庭などの
構成要素や動線や視線などのポイントを
記入して、アイデアをまとめ、ゾーニング
図を完成させます。
ゾーニング計画にあたっては以下のことに
注意します。
①全体の配置
全体のバランスや各部の適正スペースが確保
されているか注意します。
②周囲との関係
敷地やその周囲の状況に整合しているか確認
し、下記の点に注意しながら計画を進めます。
a.前面道路との関係から考える駐車場の位置。
b.隣家との間隔、隣家の高さ、隣家の窓の
位置や高さ、物干しなどの位置。
c.借景としたい風景の見せ場づくりや
隠したい事物に対して配慮します。
d.既存樹や隣地の植物などの状況の把握および
設備桝などの位置との整合性を考えます。
③動線計画
住い手が使いやすい動線計画がどうか、生活の
仕方、家族の将来像などを考えて計画します。
サービスヤードの有効性、家事を楽にする動線は、
敷地内を回遊できることが望ましいです。
④植栽計画
植栽計画のゾーンをあらかじめ計画します。
植栽は生長して大きくなるので、ゾーニングで
メリハリをつけます。
プライバシー確保のための植栽やフォーカル
ポイントを強調する為のゾーン、植栽に親しむ為
ゾーンおよび外部に向かって見せる植栽ゾーンなど、
全体との調和などを考えながら目的別に計画します。
※フォーカルポイントとは、ある場所に入ったときに
一番はじめに目がいく場所のこと。
ゾーニング事例1
●植栽計画をまとめるためのスケッチ(下絵)の例です。
現地調査をもとに、協・創・遊ゾーンを定め、
プライバシー確保のために隠したい部分に間隔を
開けずに植栽し、主なポイントに配植した図です。
植栽計画をまとめるためのスケッチ(下絵)をもとに、
協・創・遊それぞのゾーンに必要な機能の具体的な
寸法と仕様をイメージしながら描き込んだ図です。
この時、住宅の平面計画との関連づけや人の動線
および室内から見せたい景観を意識して配植します。
彰国社 著者:水内真理子
【植物を生かしたエクステリアデザインのポイント】
「2章 植栽計画の基本的な技法
2-1 ゾーニング(地割り)の手法 」より