樹木の選び方とは、機能性・美しさを考えた
組み合わせを考えます。
植栽において、高木は、一般に植栽時の高さが約3m以上の
樹木をいい、中木は高さ約1~3m程度、低木は約1m未満の
樹木をいいます。
注意しなければならないのは、植栽時の見栄えを気にするあまり、
10~20年後の生長した姿を見落としがちになることです。
都心部200㎡位の敷地では、中・低木を主体とした樹種選定で
あっても違和感はありません。
選定する際には、植栽の全体構想やイメージをあらかじめ決めておき、
住宅や庭の形とのバランス、植栽場所により広葉樹か針葉樹かを
考え、広葉樹の場合は常緑樹か落葉樹かを決めます。
そして、樹姿、樹高、葉形、色などを考えて樹種を決めます。
シンボルツリーのように1本の樹木を象徴印に植えることもありますが、
通常は中・高木と低木を組み合わせ、さらに常緑樹(針葉樹・
広葉樹)、落葉樹、地被類、草花など多様な植物を組み合わ
せて景色をつくります。
彰国社 著者:水内真理子
【植物を生かしたエクステリアデザインのポイント】
「1章 エクステリア計画に必要な植物の基礎知識
1-8 樹木の選び方① 」より