column
コラム
2022年4月28日
生垣をつくる
生垣とは、植栽によってつくられた垣根のことで、
まちなみに季節感のある景色をつくるとともに
敷地の境界などに樹木を巡らせて、塀の役割ともなります。
生垣は時間の経過とともに、生長し景観がよくなり
敷地の境界に、生き生きとした美しさを添えてくれます。
生垣は庭木など全体の感じを考えながら配色し、
季節感を演出しながら、地域や住まい手の個性に
合った景色をつくります。
生垣を生かして、庭としての背景をつくり
数本の特徴のある庭木を植えれば
庭の景色を整えることもできます。
生垣は、人間の生存に必要な酸素を供給し、
CO2を吸引し、騒音を遮断し、プライバシーを
守りながら適度な通風をもたらします。
また、季節の香りや風情を届けてくれます。
さらに、耐震性に優れているので
生垣を推薦し、助成金が出る市町村もあります。
★生垣の選び方
生垣に使われる庭木は、葉や枝が上品で美しく、
刈り込みに強く、発芽力が強く、下枝が
枯れにくいことが必要な条件です。
生垣を選定するには、その目的にあわせて行います。
道路や隣地など、プライベートなスペースとの
境界部分に、生垣として威圧感を与えない樹高は
1~2m程度が目安です。
生垣に適する樹木を常緑の針葉樹および広葉樹に、
更に、落葉樹に分類整理すると次の通りです。
①常緑針葉樹
イチイ、イヌマキ、カイズカイブキ、カヤ、キャラボク、
コノテガシワ、サワラなど。
②常緑広葉樹
アオキ、アベリア、イヌツゲ、ウバメガシ、キンモクセイ、
サザンカ、サツキ、ナンテン、マサキなど。
③落葉樹
ウツギ類、カラタチ、コデマリ、ドウダンツツジ、
ニシキギ、ムクゲ、ヤマブキなど。
彰国社 著者:水内真理子
【植物を生かしたエクステリアデザインのポイント】
「1章 エクステリア計画に必要な植物の基礎知識
1-7 生垣をつくる 」より