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コラム
2022年4月20日
カラーリーフを主体につくられた花壇
★カラーリーフを主体につくられた花壇の事例
写真1-5-7は、道路沿いのボーダーガーデンです。
古いコンクリートブロック造りの塀は、フィカス・プミラで覆われ、
高木の陰で緑のバックをつくっています。
フィカス・プミラ
その前の幅陰60㎝ほどのセットバックゾーンでは、常緑多年草のユーファルビアと
青緑色の葉色をした開花期間の長いセネシオが彩りを添え
肉厚で灰緑色のラムズイヤーなどとともに、緑のグラデーションをつくっています。
ジャイアント・セネシオ
ラムズイヤー
横に広がるように伸びるセラスチウムの白い小花は、日の光を受けて輝き
多年草で草丈の高いスカビオサの桃色、細く直立したリナリア
初夏に咲くマトリカリアの花のかたまりは、緑の中で際立っています。
セラスチウム
スカピオサ
リナリサ
マトリカリア
写真1-5-8は、南庭の塀の内側につくられた花壇です。
南庭の塀の内側は、塀によって日照が遮断される日当たりのよくない場所です。
日光が遮断される場所は、葉ものの植物が主役となります。
グランドカバー(地表を覆うために植栽する植物)としての
ラミウムはシソ科の植物で、銀白色の葉が美しく、リシマキアも
地面に接する茎の節から次々と根が出て、レンガの目地を埋めています。
ラミウム
リシマキア
キボウシはカラーリーフの代表的な植物で
大きな葉は美しく存在感があります。
キボウシ
明るいゴールド系の斑入りの葉が華やかな斑入りイワミツバが、
濃緑色のクリスマスローズと対比して一層、際立っています。
イワミツバ
クリスマスローズ
彰国社 著者:水内真理子
【植物を生かしたエクステリアデザインのポイント】
「1章 エクステリア計画に必要な植物の基礎知識
1-5 葉色の種類と変化を考える 」より