column

コラム

2022年4月18日

葉の形と色彩のトーン(色の微妙な味わい)の考え方

 

樹木や植物の葉色の種類と変化を考えるには、葉の形と色彩のトーン

(色の微妙な味わい)を知ることです。

 

葉の通す透過光は、庭に軽快なリズムを創造します。

葉はそれぞれ色や形が異なり、さらに葉色は季節によって変化します。

 

葉色の特徴を理解し上手に組み合わせると、表情豊かな空間をつくる事ができます。

 

葉色の緑のグラデーションをベースカラーとして
花を配置する事で、心地よい空間が生まれます。

 

さまざまな葉色を、緑色~カーマイン色(紅色)のトーン

(色の微妙な味わい)に配置すると図1-5-1のようになります。

葉色のトーン

 

葉色を生かす計画のポイント

 

①それぞれの葉の色の特徴を掌握します。

 

②それぞれの葉の形のパターンを理解します。

(例:ハート型-ラミウム、トゲ状-ヒイラギナンテン)

ラミウム

ラミウム

ヒイラギナンテン

ヒイラギナンテン

 

③一定の広さをまとまりとして、葉色のトーン(色の微妙な味わい)の
グラデーション
を考えます。

 

④濃い色の葉を庭の奥に配置すれば遠近感が強調されます。

 

⑤紅葉や新芽の美しい葉は、他の植物と組み合わせてポイントとします。

紅葉

紅葉

新芽

新芽

 
⑥成長時の草丈を考慮した立体感をつくります。

手前は低く、段々に高く。

ガーデニング
施工後1年

 

⑦葉色を楽しむカラーリーフを加えるとポイントになります。

カラーリーフ

カラーリーフ

 

彰国社  著者:水内真理子

【植物を生かしたエクステリアデザインのポイント】

「1章 エクステリア計画に必要な植物の基礎知識

  1-5 葉色の種類と変化を考える    」より