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コラム
2022年4月1日
樹木、植物への水やり
樹木への水分補給の設備と排水を考えます。
植物の水やりの基本は
・あげるときはたっぷりあげて根まで水がいきわたるようにする。
・回数は極力抑えて、あげすぎによる根腐りを防ぐこと。
屋外に施される樹木への水分補給は雨水で行うのが基本ですが
雨が降らないとどうしようもありません。
花壇などで植物を植えるための穴は
根鉢(植物を掘り出したとき根と根のまわりについている土)より
ひと回り大きく、掘り水が根までいきわたるようにします。
しかし、所定のサイズより小さくなる場所も少なくないです。
このような場所は土が乾燥しやすく水やりが必要になります。
自動灌水装置(スプリンクラー・ドリップチューブ等)も
いろいろ販売されているので状況に応じて設置します。
自動潅水のメリットはホースで水をあげるのとは違い少量を
時間をかけてあげるので根まで水がしみわたることができます。
又、スプリンクラーにより広範囲に水やりができます。
最近はホームセンターでも、お安く簡単につけることのできるものもあります。
https://hi.takagi.co.jp/products/detail.php?product_id=440
出典: タカギ レインセンサー付き
一方、水分が多すぎても植物の生長は妨げられます。
特に、窪地には水が溜まりやすく樹木を植えても根が腐り
枯れてしまうおそれがあるような場所は水が溜まらないよう
わずかな傾斜でもよいので勾配をつけます。
これらの給水設備を設置する際には、屋外に給水栓と電源コンセントは
あらかじめ装備しておかなければなりません。
彰国社 著者:水内真理子
【植物を生かしたエクステリアデザインのポイント】
「1章 エクステリア計画に必要な植物の基礎知識
1-2 環境に適した植栽計画 」より