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コラム

2022年3月31日

地域の気温を考えた植栽とは

 

環境に適した植栽計画とは、植栽する地域の環境を考えます。

 

樹木の種類の選定にあたっては、計画地の環境がその樹木の生育に

適していることが大切です。

 

樹木が成長するには、①気温 ②日照 ③水分補給 ④土壌 ⑤通風 の5つの要素が必要です。

 

地域の気温を考えます。

植物には、それぞれ生育に適した気候があり、5つの地域に分ける事ができます。

気候分類

① 寒冷地ゾーン(北海道中、北部)

② 寒冷積雪地ゾーン(北海道南部、東北、中部山岳地方)

③ 積雪地ゾーン(北陸、関東、山陰、東北南部)

④ 温暖湿潤地ゾーン(瀬戸内海沿岸、太平洋沿岸)

⑤ 亜熱帯ゾーン(沖縄、鹿児島、高知県の一部)

の5つに分かれます。

 

植栽選定にあたっては、その植物の耐寒性や耐暑性を把握して
生育環境に適した樹種を選ぶ必要があります。

 

気温のほかに、敷地内の高低差による湿気や風向などの

微気候(地表面の状態や植物群落などの影響を受けて細かい気象の差が生じること)を

観察して場所に応じて植物を選定しましょう。

 

彰国社 著者:水内真理子

【植物を生かしたエクステリアデザインのポイント】

「1章 エクステリア計画に必要な植物の基礎知識

    1-2 環境に適した植栽計画       」より