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コラム

2019年5月4日

環境に適した植栽計画 4

 

☆土壌(養分)改良の方法

 

 
樹木にとって健全な土壌とは
適度な排水性と保水性があり、有機質に富んでいる状態なのです。
 
新しく宅地造成された住宅地では、そのままでは植栽に適した土壌でない場合が多い。
敷地が粘土質や砂質の場合、樹木の生長にとって望ましくないので
土壌改良の必要があります。
 
植栽する場所の底土を検証し、植栽に適しているか見極める必要があります。
 
 

①土が植栽に適しているか見極める方法

 

a、排水性と保水性を確認する方法

 

水はけの状態を確認するには、その場所に生えている植物により水はけを判断する。
コケ、スギゴケなどが多い場所は水はけが悪い。
水はけの良い土は、雨のあと、水溜まりが出来ない。
大雨でも水溜まりが半日~1日で水が引けば問題ありません。

 

b、土の善し悪しを判断する方法

 

その場所に生えている植物により判断する。
土を掘って土質を判断する。

 
 

②土壌(養分)改良の方法

 

a、粘土質、砂質を改良する

 

一般の粘土質は、保水性、保肥性に富むが排水性が悪いので
有機質の改良用土の腐葉土、バーク堆肥、ピートモスや
パーライト、砂などを入れて水はけを改善する。

 

砂質は、水はけが良すぎる為、保肥力が弱い。
保水力と、保肥力を高めるため赤玉土や鹿沼土
黒土などを混ぜ、腐葉土、バーク堆肥、
ピートモスなどの有機質の改良用土をたっぷり混ぜ込みます。

 

b、酸性土、アルカリ性土を改良する

 

バラは酸性土を好むのでバラを近くには
同じように酸性土を好む植物を植栽します。

 

家庭菜園で野菜を栽培する場合は、弱酸性の土壌が適しており
アルカリ性に傾いた土はピートモスを施して良く混ぜ合わせる。

 

日本は雨が多い為、土壌に含まれる石灰が流れて酸性になりやすく
強酸性になると養分の効き方のバランスが崩れる為
石灰質肥料を散布して中和する必要があります。