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コラム
2022年7月25日
門まわりの植栽
門まわりの植栽で住まいの印象は
決まります
門まわりは、住まい全体を印象づけるポイ
ントで、外に向かっての「顔」です。
最近では、門のないオープン外構の住宅を
多く見かけるようになり、門扉の有無にかか
わらず、小さなスペースでもていねいに植栽
し、来訪者に配慮した設えが大切です。
★門まわりの植栽
樹木は、全体を落葉樹にする冬場寂しい印象になる
ので常緑樹と落葉樹を組み合わせます。
また、メタセコイヤやナンテンハゼなどの街路樹に
用いられるような高木は、将来大木になるので、
住宅には不向きです。
メタセコイヤ
門は、通りに面しているので、まちなみを美しく
する意味からも季節を告げる花の咲く植物(アジ
サイ、サルスベリ、シダレモミジ、トサミズキな
ど)を植えると楽しいです。
アジサイ
トサミズキ
1)建物との調和を考え、樹形、植栽のボリューム
を考えて樹種の選定をします。
2)遠景では、まちなみの景観に配慮し、街路から
も植栽が見えるように配慮します。近景では、
人の目線の高さでの植栽を考えます。
3)季節感を配慮して、四季を通じて楽しめる常緑
樹と落葉樹、低木、草花を組み合わせます。
4)門まわりは、建物の影となる部分が多いので、
その場合は、日陰に耐える樹種(陰樹)を選び
ます。
5)高木の根元は、寂しくなりがちなので、中木、
低木、草花を組み合わせ、バランスよく配植
します。
6)歩行者の目線など、プライバシーの確保に気
を配ります。
彰国社 著者:水内真理子
【植物を1生かしたエクステリアデザインのポイント】
「3章 ゾーン別植栽計画のポイント
3-1 門まわりのデザインと植栽計画 」より