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コラム
2022年6月1日
図面表現の手法(数量表・立面図・スケッチ)
数量表の書き方
公共工事の図面などでは、表1-13-1のように頭文字の
記号で樹木を表記する場合が多いです。
該当する工事に使用するそれどれの樹木ごとに形状や
数量を数量表として記載します。
樹木の形状を表すのは樹高(H)、葉張り(W)、
目通り周(C)です。
立面図の描き方
樹木の立面図は落葉樹、常緑樹の区別をはっきり
描き分けると図面全体に奥行き感とメリハリが
出ます。
針葉樹には影をつけ、円錐の形を表現すれば、
リアルな雰囲気も出せます。
立面図は、植栽後5年程度経過した状態を想定して
描くのが一般的です。
スケッチの描き方
最近では3DのCADによるリアルな表現が
普及していますが、手描くには描き手の個性の
出るオンリーワンのよさがあります。
事例として、庭のコーナー部分のスケッチを
描いてみました。
彩色は、色鉛筆、水性マーカー、水彩色鉛筆などを
用いますが、いずれの場合でも、全体を着色せずに、
デッキなどの床面と主な樹木や草花を着色して余白を
多く残すことで、ポイントが強調されたスケッチと
なります。
彰国社 著者:水内真理子
【植物を生かしたエクステリアデザインのポイント】
「1章 エクステリア計画に必要な植物の基礎知識
1-13 図面表現の手法 」より