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コラム
2022年5月25日
植物管理のポイント2(病害虫の予防と駆除)
病虫害の予防と駆除
病虫害の発生を未然に防ぎ、健全な姿で
植物を育てることが大切です。
病虫害の発生を抑えるには、
①豊かな生態系とするよう心がけます。
樹木や草花は、混植することより一種類の害虫や
病原菌が寄り付きにくくなり、それぞれに天敵と
なる昆虫や微生物などの種類や数が増え病虫害の
発生を予防します。
②日当たり、通風をよくし多肥にならないように
します。
③庭土は乾かして(殺菌して)使う。
以上のような点に留意して植栽しましょう。
庭木に発生する主な病気の種類と症状
樹木を病虫害から守るには、病気または、
害虫の発生前か発生直後に、有効な薬剤の
散布や物理的な方法で、計画的に不断に防除
することが大切です。
主な病気の種類は次のようです。
①赤星病
ナシ、ボケ、リンゴに発生します。
葉の裏に突起した赤い星状の斑点ができます。
②うどんこ病
葉や枝にうどん粉を振りかけたような白いカビが
発生します。
ツバキ、チャノキ、ハナミズキなどに見られます。
③褐斑病
多くの植物に見られ、葉に淡褐色の斑点ができ
やがて枯れます。
④黒星病
バラ科の植物に多く、葉に星状の斑紋が出来ます。
黒星病
⑤炭そ病
アオキ、ヒイラギナンテン、マサキなどに発生します。
葉に円形の穴があきます。
炭そ病のゴーヤ
⑥テングス病
枝の一部から多数の小枝が出て天狗の巣のように
見えることからこう呼ばれます。
キリ、タケ、サクラ類に多いです。
⑦もち病
葉がもちを焼いたように膨れ、腐敗します。
うどんこ病
駆除方法は、薬剤散布および罹病(病気にかかる)
した枝や葉の切除、焼却を行います。
彰国社 著者:水内真理子
【植物を生かしたエクステリアデザインのポイント】
「1章 エクステリア計画に必要な植物の基礎知識
1-12 植物の管理に関するポイント 」より