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コラム
2022年5月3日
樹種選定のポイント2(樹木・樹姿)
常緑樹と落葉樹の選定
常緑樹は一般に敷地境界に沿って植栽され、シンボルツリー
あるいは背景として隣地との目隠しに用いります。
落葉樹は花の美しいものが多いので、常緑樹を背景とした
中庭から近景として用い、花や紅葉によって四季の変化を
引き出すのに用います。
それぞれの季節に開花する樹木は、
1)春に開花する樹木
アセビ、オウバイ、オガタマノキ、サンシュウ、ハクモクレンなど。
アセビ
ハナモクレン
2)夏に開花する樹木
アベリア、キンシバイ、サルスベリ、ビヨウヤナギ、フヨウなど。
キンシバイ
サルスベリ
3)秋に紅葉する樹木
イロハモミジ、カツラ、ガマズミニシキギなど
ガマズミ
ニシキギ
4)冬に開花する樹木
ウメ、サザンカ、ジンチョウゲ、ツバキ類、マンサク、ロウバイ
などがあります。
サザンカ
ロウバイ
樹姿で選ぶ
樹木をシンボル性で選ぶ場合は、樹姿の特徴を把握します。
樹木の見え方は常緑樹では葉に包まれた樹形がかたまり
として見え、落葉樹では枝の線が樹形として見えます。
形で分類すると以下のようになります。
1)円柱形の樹木
カイズカイブキ、コニファー類など。
カイズカイブキの選定
2)円錐形の樹木
コウヤマキ、コニファー類、サワラ、スギ、ヒノキなど。
コウヤマキ
3)卵形の樹木
トウカエデなど。
トウカエデ
4)球形の樹木
エンジュ、ボダイジュ、マテバシイなど。
ボダイジュ
5)横楕円形の樹木
サルスベリ、シイノキ、モミジ類など。
サルスベリ
6)杯状の樹木
アキニレ、ケヤキ、シナノキ、ヤマザクラなど。
ケヤキ
彰国社 著者:水内真理子
【植物を生かしたエクステリアデザインのポイント】
「1章 エクステリア計画に必要な植物の基礎知識
1-8 樹木の選び方① 」より