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コラム
2022年4月24日
草花類の選び方(分類・特徴・ポイント)
今までは、住まう人の好みに任せていた草花も
最近は、エクステリア(庭・外構等)のデザインとの
調和を考え、季節感の演出やインテリアの
イメージを重要するため設計者が計画、施工することが多いです。
エクステリア(庭・外構等)では、花の美しさだけではなく
景観の美しさを楽しめるように考えています。
園芸植物の分類
多種多様な草花類は、植栽空間あるいは管理のサイクルなどから
一度植え付ければ、数年間はそのまま維持管理をすればよい
多年草や球根類と、季節ごとに苗や種子、
球根を植え付ける草花類(一年草)に分かれます。
エクステリア(庭・外構等)においては、通常メンテナンスを
考慮して、多年草や球根類の草花を多く用います。
多年草の特徴
多年草は、一度植えると毎年季節ごとに植え替える必要はなく、
5~6年はそのままで株分けの必要がありません。
株は年々大きくなり、その草花のもつ強さを発揮するようになり
広がりを見せて楽しませてくれます。
しかし放置すると、株は分岐しまわりの植物を駆逐し
手に負えなくなるものもあります。
根の張り方もしっかりしているので
まわりのひ弱な植物はなくなる可能性もあります。
多年草の中でも、一年中緑を保つ常緑種と
ある時期に地上部が枯れる落葉種があります。
花壇では、花のない季節の景観を考慮する必要があります。
草花類を選定するポイント
草花類を選定する場合は
管理する人の体制や能力を重視しなければなりません。
無理な面積であったりすると、最初は美しくても
管理が不十分となり、以後見苦しくなることがあり
注意しなければなりません。
選定のポイント
開花時期と花の咲き方を知ることが大切です。
草花を植えようとする場所がどのような環境なのか
特に日照条件を把握し、日照が少ない場所は耐陰種を選びます。
その他、水はけ、土壌の酸性度、土壌の肥沃度、風通しなどを
考えて適する植物を植えます。
・花の色とその組み合わせを確認します。
・草丈、草姿を考えて計画します。
・植物の高さと葉張りを考えます。
・常緑樹か落葉樹かを考えます。
・草花の原産地とその気候を調べます。
植物を育てるとき、原産地や自生地を知ることで
どんな環境でよく育つか、およその検討がつけやすく
植物を育てるうえで役に立ちます。
彰国社 著者:水内真理子
【植物を生かしたエクステリアデザインのポイント】
「1章 エクステリア計画に必要な植物の基礎知識
1-6 草花類の選び方 」より