column

コラム

2022年4月9日

植物の香りを感じる庭づくり

 

植物の香りを楽しむ庭づくりを考えます。

 

香りの演出を計画的に行うことで、エクステリア(庭・外構等)の魅力が深まります。

 

植物の中には香りのよいものが数多くあり

「良い匂い」というものが
人間にもたらす精神的な効果は
アロマテラピーなどが盛んに行われていることからも分かります。

 

香りを放つ植物を計画的に庭に配することで
住む人、訪れる人を特別な気分にし
大いに癒しを与えてくれます。

 

子供たちが通学路など日常の行動の中の感じる
香りが、その地域の香りです。

大人になったとき、故郷のなつかしい思い出の香りとなるでしょう。

一方、目の不自由な方には、香りは季節や花を感じる重要な要素でもあります。

 

香りのある庭づくりのポイントには、以下のようにまとめられます。

 

開花時期

・香りのある植物の開花時期(香る季節)を考えて植えます。

・同じ季節に違う香りが重なって不快にならないようにする。

・人によって香りの好き嫌いがあるので、注意が必要です。

・植物の高さを工夫し、人が自然に香りを感じられるようにします。

・人の動き・状態を考えます。

 

庭や通りを歩くとき座っているとき、また、デッキでくつろいでいるとき
人の視線や頭の高さは変化します。

ウッドデッキ

リビングデッキ
庭よりリビングデッキを見る

 

さまざまなシチュエーションにおいて、自然と季節と香りを感じられるよう
適したエレメント(要素)を計画に取り入れることが大切です。

 
 

彰国社  著者:水内真理子

【植物を生かしたエクステリアデザインのポイント】

「1章 エクステリア計画に必要な植物の基礎知識

   1-3 五感に訴求するエクステリア      」より