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コラム
2022年4月8日
植物に触れる庭づくり
植物に触れる楽しみを生かす庭づくりを考えます。
植物は触れる事でより身近な存在となります。
感覚を楽しむ植物を利用すれば、子供や目の不自由な人が
植物に触れて楽しむことができます。
しかし、触れる事で他に与える影響を十分に配慮しないといけません。
手で触れる感触が気持ちいい植物には、ラグラス(別名バニーテール)があります。
ウサギの尻尾のようなふわふわの穂に触れると
ふんわりと柔らかく心地よい植物です。
トジ類は、多肉植物でうさぎの耳のような葉があり、うぶ毛があります。
手で触れると香りのする植物には、アロマティカスがあります。
葉の裏側をこするとフルーティーで爽やかな香りがします。
ゴモジュは、常緑低木でピンク色の花が咲き、葉をこすると胡麻の香りがします。
触れることに注意しなければならない植物には自然な景観づくりに重宝されている
パンパスグラスやススキがありますが、葉のエッジが鋭く手を傷つける恐れがあります。
パンパスグラス
また、誤って食すると有害な植物も、手に届く場所は避けましょう。
足の感触で感じる舗装材は、その材質によって足触りが大きく異なります。
石材やコンクリートは硬いが枕木などの木材や
真砂土硬化舗装(まさ土にセメントと硬化剤を混ぜて固まるようになった土を舗装に使うこと)は比較的柔らかいです。
石材
レンガ
さらにゴムチップを使用したクッション性のある舗装材は
高齢者の膝への負担を軽減し、また子供が転んだ時などの衝撃も軽減してくれます。
彰国社 著者:水内真理子
【植物を生かしたエクステリアデザインのポイント】
「1章 エクステリア計画に必要な植物の基礎知識
1-3 五感に訴求するエクステリア 」より