column

コラム

2019年5月7日

五感に訴求する庭作り

 

五感とは、(見る、聞く、触れる、味わう、香りを感じる)を指します。

 
庭作りにおいては、住まい手にとっても設計者にとっても
五感に訴求する視点は大切です。
 
 
☆音の効果を生かす庭作り
 
サウンドスケープ(音の風景)は、心地よい音を楽しむ技法です。
 
日本庭園では古くから、つくばいの流水を利用した音響装置としての
水琴屈や鹿おどしなどがあり、涼しさや爽やかさを演出しています。
 
水音以外では、樹木や草が自然の風にそよぐサラサラとした葉っぱの音も
夏の暑い日にはとても心地よいものです。
 
 
触れると音が出る植物にムギワラギクがあります。
花びらに触れると麦わらのようなカサカサとした心地よい音がします。
 

こうした植物を取り入れてもユニークな計画となります。
 
 
近年は、騒音から生活環境を守るために、防音林として植栽する事もあります。
また防犯効果を期待する手法に、音がするように軒下の犬走りを
砂利敷き仕上げとする事もあります。