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コラム

2022年5月10日

低木の使い方2(中庭・坪庭・通路空間)

 

中庭・坪庭や通路空間

 

 

住宅のまわりには、壁面後退などの法的な

要因から小さな敷地が残ります。

これらの敷地をていねいに緑化することで、

快適な空間に有効活用することができます。

 

この場合、住宅の平面計画と同時に屋外の

デザインも計画することで、より効果的な

設えとなります。

 

狭少地であるから庭としての単独利用より、

室内からの見え方に重点を置いた一体的な

プランとするのがいいです。

 

住宅の各部に、はめ殺し窓や出窓を通して、

中庭やバスコートが見えるように一体となった

空間にすれば住まいと自然が同化します。

 

しかし、これらのスペースは、日当たりや風通し

が悪く、植物の生育環境としては厳しいものが

あるので、植栽するにあたり選定を注意深く

行います。

 

面積が小さいので種類を絞るといいです。

タマイブキのコンテナなどが適しています。

 

隣地間の通路部分も同じように

小さい面積も大きな効果がでます。

 

写真1-9-4は、舗石サイズを大きく市松模様にして

その間を地被類で緑化し、木製のフェンスで囲い

アイストップにコンテナを置くだけで

通路を庭とした事例です。

 

アイストップとは、

空間にまとまりを与えるために庭園や街路などにおける、

 見通し線の先端にある建築物や樹木のこと。です。

 

 

彰国社  著者:水内真理子

【植物を生かしたエクステリアデザインのポイント】

「1章 エクステリア計画に必要な植物の基礎知識

          1-9 樹木の選び方②    」より